留置カテーテルとは、カテーテル(中空の柔らかい管)を尿道口から膀胱に通して体外に尿を排出する尿道(経尿道的)カテーテルを(寝たきりなどの理由で)長期留置することを言います。この留置カテーテルが体を動かした時(高齢者の方の場合は自身で取ってしまうことも)などに外れてしまわないようにカテーテルの先端部分を風船状にして膀胱内でふくらませて外れないようにしたものを「尿バルーン」と言います。
留置カテーテルは、一般的に手術後にトイレに行けない場合や、前立腺肥大、尿失禁や尿閉などの泌尿器疾患、脊髄や末梢神経の障害、麻酔や薬剤の影響などの理由で排尿が困難な方に対して行われるものです。留置カテーテル(尿バルーン)は、尿路感染症などのリスクがあるため医療行為に分類されており、医師、看護師、本人およびその家族のみしか取り扱えないため、ホームの介護職員はその管理を行うことができません。