心臓ペースメーカーとは、不整脈疾患や心不全などによって適切な機能を喪失した本来の心臓の刺激伝導系に代わって心筋を刺激し、必要な心収縮を発生させる治療に使用される医療機器です。「徐脈の一時的な治療・予防を目的とした体外式のもの」「恒久的な使用を前提とした体内植込み式のもの」の2つがあります。
ペースメーカーを必要とする元の病気の種類にもよりますが、一般的には日常生活上の特別な制限が無く、日常生活に支障をきたすことは殆どありません。
※必ずしも健康被害を意味するものではありませんが、携帯電話やIH炊飯器・IH調理器・低周波治療器・電気風呂・高周波治療器・体脂肪計・スマートキーシステム・盗難防止装置・ワイヤレスカードシステム・RFID・全自動麻雀卓といった心臓ペースメーカへの電磁波の影響について注意喚起されている機器があります。
このため、有料老人ホームなどの高齢者向けの施設では、(基本的に体内植込み式のもので症状が安定している方が対象となりますが)心臓ペースメーカーを付けている方の入居が可能なところは他の疾患と比較して数多くあります。