さぁ、いよいよ実際に「有料老人ホームに入居しよう」と考えた時の実際の流れについて説明していきます。まずは、「なぜ有料老人ホームに入ろうと思ったのか」「どういった条件の有料老人ホームが良いのか」「条件面での優先順位」を書き出すことで、自分の趣味や生活スタイルにあった有料老人ホームを比較・検討しやすくなります。
- 動機の確認
- 今後の人生を送る「終の棲家」として「有料老人ホーム」を選んだ理由は何でしょうか?「同年代の大勢の人と暮らすことで活気あふれるシルバーライフを愉しみたいから」「満足出来るケアサービスを受けたいから」等々、その方々によって理由は様々かと思います。
まず、しっかりと『その理由(動機)=有料老人ホームに求める絶対条件』を整理することです。 - 自分の性格・生活習慣や趣味
- 有意義なシルバーライフを送るためには、自分の性格に合った環境で、趣味などの生き甲斐を継続(または新たに作りながら)していくことが大切です。費用などの条件面に目がとらわれすぎて好きな趣味が出来ないホームを選んでしまうと後悔の原因にもなります。
- 園芸や囲碁将棋、ゲートボールなどの趣味→ホームや地域のサークル活動
- 1人でいるのが好きですか?大勢の中に囲まれているのが好きですか?→有料老人ホームの規模、サークル活動、住み慣れた地域や家族の住んでいる地域にするのかそうでないのか?、居室と共有スペースの位置関係は?
- 長年家族と暮らしてきた方が集団生活を送るようになりますので、集団生活のルールを守らなければならなくなります。しかし「この生活習慣だけは変えられない(お酒やたばこ、生活リズムなど)」といったことがありますか?
- どういったシルバーライフを望みますか?
- 今現在不安に思っていることは何ですか?
- ご夫婦での入居ではお二人の意見をまとめて
- ご夫婦でのご入居を考えている方は、どちらか一方の意見だけでなく、よく話し合いをして条件を整理していきましょう。
- 有料老人ホームのタイプは?
- 一口に有料老人ホームといっても、ケアサービスの提供形態によって「(一般型)介護付有料老人ホーム」「(外部サービス利用型)介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の4タイプがあります。
■ 要介護の方向けのケア体制が整った有料老人ホーム
→(一般型)介護付有料老人ホーム > (外部サービス利用型)介護付有料老人ホーム
※現在自立の方または要介護認定を受けていない方は入居出来ないホームがあります。手続きが必要な方でまだされていない方はお早めに。
■ 自立した方向けのアクティブな生活を望まれる方向けの有料老人ホーム
→住宅型有料老人ホーム - 入居時期は?
- 現在面倒を看てくれているご家族の方の状況などによって、「いいところがあれば、すぐにでも入居したい」という方もいらっしゃれば「今はまだ入居を考えていないが将来の参考として」という方まで、様々かと思います。せっかく条件に合う施設を見つけても満室で入居待ちということもあります。出来れば、早めに準備したいものです。
- 住む地域は?
- 有料老人ホームの立地条件の説明ページにあるように、都市型・郊外型・田舎型の3タイプのものがあります。また、「ご家族が住んでいる地域」「生まれ育った地域」といった決め方もあります。
- 認知症対応やインシュリン注射などの医療行為
- 認知症対応に安心が出来る施設や、看護師が24時間常駐することで医療行為が出来る有料老人ホームは限られます。認知症状がある場合や医療行為を必要とする場合はどういった対応を望むのか書き出しましょう。
- 居室の大きさや設備
- 例えば、温泉好きの方には温泉付の有料老人ホームに決めることが出来れば、有料老人ホームでの生活も楽しくなるでしょう。有料老人ホームの施設・設備・規模・共用施設の説明ページをご参考にしていただき、必要な設備などをピックアップしていきましょう。
- 条件の優先順序を決め、表にまとめる。
- 上記以外にもその方々によって、違った観点から条件を決めても構いません。
しかしながら、費用面も含めて全ての条件に合致するような有料老人ホームというのは現実的に難しい、といった方が良いのかもしれません。
ですので、「絶対に譲れない条件」「優先する条件」「出来ればあった方がいい条件」という風に、各項目毎にマトリクス状に表に整理しましょう。
(例)
絶対条件 優先条件 出来れば条件 ケアサービス 2:1以上のスタッフ配置 看護師24時間対応 浴室 大浴場 温泉、展望浴室 居室 南向き、日当り良好
居室広さ20㎡以上介護ベッド付
窓からの眺望インターネット利用
キッチン設備 ガーデニング・菜園が出来る環境 キッチン ウォーキングプール
プレイルーム