有料老人ホーム選びのポイント(1)立地条件
有料老人ホーム選びにおいて立地条件は非常に重要な問題です。というのも、有料老人ホームが「高齢者向けの居住施設」であることから、とかく施設内の設備やサービスに目を奪われてその施設の立地条件が自分に合っているか?をあまり重視せずに決めてしまい、入居してから「不便だ」「家族や友だちがなかなか来てくれない」「買い物などに出かけるのも不便」等々の不満やストレスが出てくることもあります。
人によっては、自然の多い場所がいい、という方もいらっしゃれば、近くに活気ある場所がほしい 、はたまた、そんなことよりも家族が近くにいた方がいい、という方・・・・。立地条件というものは、各ご入居予定者様の好みによるところが大きいものです。5年先、10年先と先を見越して検討する必要があります。
【まず確認すべき点】
- アクセス状況
最寄り駅(またはバス停)からのアクセスに加えて、家族や友人が尋ねてくる場合、入居予定者自身が出かける際の交通の便(および送迎サービス)。 - 公園や美術館などの近隣施設
有料老人ホームに入居した後、ずっと施設の中に閉じこもりっきりだと健康にも良くありません。散歩コースになるような公園やショッピングなどの商業施設、映画館などの娯楽施設、、、等 ご入居される方の趣味に合った施設が近くにあるのかどうか?もチェックポイントです。 - 住み慣れた環境と似ているか
今まで田舎暮らしだったのに、子供が住んでいるところから近いというだけで都会型の施設に決めてしまわれる方、逆に、ずっと都会で暮らしてきたけど老後は田舎でのんびりと、ということで田舎の施設に決めてしまわれる方がいらっしゃいます。いずれの場合についても、そういった選択も1つであることは確かですが、慎重に決めないと、今まで住んでいた環境と全く正反対のところに住むということは、意外とストレスにもなるものです。
(例)都会暮らしされてた方が田舎の施設に入居すると、(最初の頃はいいでしょうが)交通の便も悪いことが多く、気軽にショッピングなどに出かけられなくなって不便に感じることも。
立地条件によるメリットとデメリット
それでは、具体的に実際の立地条件でのメリットとデメリットについて挙げてみます。
大きくわけると次のABの2つの分野の組み合わせで(3×2=)6タイプがあります。
いずれの場合にも一長一短がありますので、「こういったタイプのものがお勧め」ということはありませんが、入居される方のライフスタイル等によって慎重に決めて頂ければと思います。
- A-1.都会タイプ
- 【メリット】
- 駅が近いことが多いので、ちょっとした遠出などの外出に便利
- ご家族の方やご友人の方も訪問しやすい
- 商店街や娯楽施設(映画館やレストランなど)が近いため気軽に外出やレジャーを楽しめる
- 人混みが多く静かに暮らしたい方には不向き
- 近くに森林公園などがあれば良いが、自然が少ない場合が多い
- 比較的物価(有料老人ホームの入居費用や月額費用も含めて)が高い
- A-2.郊外タイプ
- 【メリット】
- まわりが静かで環境がよく空気がおいしいため心が落ち着く
- 緑の自然に囲まれて生活出来る自然の良さと、都会の便利さをあわせもつ
- 場所によっては、温暖なところであったり、温泉があるところもある
- 園芸や家庭菜園といった趣味が可能なことがある
- 比較的物価が安い
- 交通の便の悪いところだと、友人や家族が訪問しづらい
- A-3.田舎タイプ
- 【メリット】
- 自然が多く、趣味で園芸などを楽しむことができる。空気がおいしい
- 静かで心が落ち着き、のんびりゆったりとした時間を過ごせる
- 日々の散歩や野山の散策なども楽しめる
- 都会で暮らしてきた人にとっては寂しさや物足りなさを感じることがある
- 交通に不便なところが多いのため、外出や家族・友人の訪問がしづらい
- B-1.住み慣れた町に近い
- 【メリット】
- 友人との交流が維持出来る
- 参加している趣味サークル等に入居後も参加できる
- 住み慣れた場所という安心感がある
- 土地勘があるため、外出が気軽に出来る
- 家族が遠い場所に住んでいる場合はなかなか来てくれない
- B-2.家族が住む街に近い
- 【メリット】
- 家族が訪問しやすい
- 家族が近くに居るという安心感がある
- 住み慣れたところから遠い場合は、友人との行き来が少なくなる
- 従来の住環境(都会か田舎か)と正反対の住環境の場合ストレスに感じることがある
