有料老人ホーム選びのポイント(8)施設運営への入居者参加状況や苦情対応■有料老人ホームご案内ネット~全国の高齢者住宅の無料案内

(8)施設運営への入居者参加状況や苦情対応
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有料老人ホーム選びのポイント(8)施設運営への入居者参加状況や苦情対応

ホーム選びに際して、入居者参加型のホーム運営がされているか?トラブル対応はどうか?といった点を解説します。


入居者が言いたいことを自由に言えるという、「入居者参加」も重要視したい項目の一つです。 有料老人ホームの運営は、入居者本位ではなく とかく有料老人ホームを運営している企業本位になりがちです。というのも、入居者は有料老人ホームのお客様ではあるものの、年齢や体力的な面から一度入居すると転居するのが難しいことや、入居者は介護を受ける立場にあるためスタッフ (=介護をする)側との摩擦を出来るだけ避けて気まずい雰囲気を作りたくない、という気持ちがどうしても先に立ってしまい、言いたいことが自由に言えない、不満をスタッフに伝えにくい環境になりがちです。

日頃の不満をスタッフに伝えられない、不満だけがどんどん大きくなっていくような生活が楽しく充実するはずもありません。日常的に不満を伝える仕組みや不満をいいやすい雰囲気のある「入居者参加型ホーム」を選びましょう。

運営懇談会
有料老人ホームには通常、「運営懇談会」というものがあります。これは入居者と施設運営者をつなぐもので非常に重要な働きをもっているものです。ただし、この「運営懇談会」の開催状況は各有料老人ホームによっても異なり、年間0回の有料老人ホームもあれば12回をこえる有料老人ホームもあり、また、内容(運営懇談会 のメンバー選出方法、運営懇談会向けの意見の入居者から吸い上げ方法、第三者の参加の有無、傍聴の可否)面でも違いは大きいです。
運営懇談会が機能していれば入居者の要望や意見が有料老人ホームの運営に反映されるはずであり、少なくとも有料老人ホーム側に意見を伝えることができます。実施の有無、頻度、内容、第3者が入るのかどうか等について確認しましょう。
※標準指導指針(厚生労働省)
「施設長、職員及び入居者代表により組織する運営懇談会を設けると共に、入居者のうちの要介護者等についてはその身元引受人等に対し出席を呼びかけること。また、施設の運営について外部からの点検が働くよう、施設関係者及び入居者以外の第三者的立場にある学識経験者、民生委員などを加えるよう努めること。運営懇談会では、入居者の状況、サービスの提供の状況及び管理費、 食費の収支等の内容等を定期的に報告し、説明すると共に、入居者の要望、意見を運営に反映させ るよう努めること。」
オンブズマン
オンブズマンとは、苦情の解決や適正運営のために第三者(近所の方や病院の先生、町内会の方など)が監視する制度です。公平・中立な第三者が施設を監視の対象にすることで 、隠蔽やなれあいを防ぎ、施設が適切に運営されているかどうかを監視する役目を果たしているため、施設側がこのような制度を採用していると、より安心できます。 もし、「ご意見箱の設置」だけなら、これは問題があると思ってください。
入居者間でのトラブル対応・対策
出来れば無いにこしたことはないのですが、集団生活を送るなかで他の入居者との間でトラブルが発生することもあります。入居者間でトラブルがあった場合に、ホーム側が間に入ってくれるのかどうか?また、第3者として客観的な立場で判断・対応してくれるか?といったことも事前に確認しておきましょう。


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