有料老人ホーム選びの失敗談から学ぶ(1)
これまで、有料老人ホームを選ぶ際のポイントや書面の見方などについて説明してきましたが、実際に入居をする際の手続き等の流れに進む前に、もう1度おさらいの意味も含めて、過去の相談事例の中から「こうすればよかった」という失敗談についてご案内します。
きっと、皆さんが施設を選ぶ際に参考になるかと思います。
見学だけで体験入居せずに決めてしまったので…
Aさんは既に有料老人ホームに入居されている方でしたが、どうしてもその有料老人ホームになじめず、別の有料老人ホームへの転居を考えている、ということでした。話を聞くと、この有料老人ホームに見学した際、担当者から「空き部屋が残りわずかで、見学予約している人も数人いるので、早く決めた方がいい」と言われ、また、見学した際の印象も「悪くなかった(良かった、ではありませんでした)」ことと「比較的入居一時金が安かった」ため、体験入居せずに、決めてしまったのだ、とのことでした。
何事も急いで事を進めると良いことはあまりありません。このケースと同様の例で、
- 現在入院している医療機関から退院を求められ、有料老人ホームへの入居を決めたが、退院時期の兼ね合いで施設選定を急ぐ必要があり、1箇所の施設をご家族の方が見学しただけで決めてしまい後悔している
- 見学の際に受けた施設設備のゴージャスさに心奪われ、体験入居せずに即決してしまい、実際にケアサービスを受けてみるとあまり良くなく、後悔している
というケースもありました。
いずれのケースであっても、1~2週間体験入居をしていれば(後半(1)の例では、入居される方が一度もホームに足を運ばないまま決定していることも問題です)、そのホームでの雰囲気などを味わうことができ、結果として契約や退去には至らなかったのかもしれません。入居一時金が他と比較して安かったことも1つあるのでしょうが、退去することで少なからず損失が出てしまいます。老後の生活のための大切な資金です。よく考えてホームを選びましょう。
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